私が初めて「3年B組金八先生」の音楽を担当させていただいたのは第3シリーズからです。今回で第6シリーズとなるこのドラマに、今までも沢山の曲を書いてきました。いつも、「一番最初の視聴者」としてプレビューに臨むのですが、今回もいろいろな事を考えさせられながら作編曲しました。
心に爆弾を抱えた子供達の、又それらを取り巻く先生達、大人達の葛藤を画面から受け取りながら、今を生きるティーンエイジャー達の心根に胸が痛んだり、熱くなったり。昨今の少年犯罪等を新聞やテレビで見聞きするたびに、10年前のそれとは確実に違ってきているのだなぁと思うことがあります。とはいえ、我々大人達も日々、迷いの中で生きているわけですが。
こんな時代だからこそ、いえ、どんな時代でも、人として決して忘れててはならないことを、ドラマでは教えてくれます。心の機微が一番敏感な頃の、桜中学一人一人の生徒の、そして、彼等を温かく見守り、時には叱り、誠心誠意をもって接してくださる先生方、彼等になんとか向かい合っていこうとする周りの大人達の心情につける音楽は、これでよかったのだろうかと、今でも考えてしまいます。
このサントラは、そんな様々な心を表現した音楽です。普段私が書く「癒し系」の音楽とは、又違ったアプローチをしている曲もあります。ほんの少しでも、聞いてくださった方達に、何かが伝わればとても嬉しい・・・そう思っています。魂の在り樣、悲しみ、夢、希望、慈しむ心、思いやる気持ちを、私自身改めて、考えさせられた気がしています。